
マルチャンの“微調整力“に学ぶ!アメリカ市場で売れる食品のつくり方とは?
アメリカのスーパーで「ラーメン」というカテゴリーが確立されているのをご存じですか?
カップ麺はすでにアメリカの食文化の一部として定着しています。
その中心にいるのが、日清とマルチャン。
日本人にとっても馴染み深いこの2社は、実はアメリカ市場に合わせて“味”も“見た目“も大胆にローカライズしているのです。
マルチャンが仕掛ける、アメリカ向け“微調整“の妙
日本の「ポークと魚介」→ アメリカでは「チキン・ビーフ・シュリンプ」が主力
日本市場では、ポークや魚介系フレーバーが人気。
しかし、アメリカ市場で長年主流だったのは、ビーフ・チキン・シュリンプの3種類。
これは、アメリカ人の味覚に合わせた結果です。
「辛い・酸っぱい・ライム風味」がトレンドを牽引
-
ピクインチリ&シュリンプ
-
ライムチリ&シュリンプ
-
辛チキン、辛シュリンプ、辛味噌…
近年、特に南米系移民の消費者を意識したフレーバー開発も活発になっています。
“スパイシー“と”酸味“に敏感でポジティブ。
ライムやチリをアクセントにした組み合わせは、まさに現地ニーズを反映した“勝ちパターン“といえます。
「ラーメンボウル」で訴求する“新パッケージ戦略”


マルチャンは、味だけでなくパッケージ戦略でもローカライズを徹底しています。
たとえば、「インスタントラーメン」ではなく、“INSTANT LUNCH”や“RAMEN BOWL”というネーミングに変えることで、
たとえば、「インスタントラーメン」ではなく、“INSTANT LUNCH”や“RAMEN BOWL”というネーミングに変えることで、
- 「手軽」
- 「しっかり満足」
- 「レンジ対応・一食完結」
という狙った所得層のアメリカ消費者が求める要素をパッケージ全体で表現しています。さらに、ビジュアルも、今のアメリカで反応のいい
- 大きくカラフルな写真
- 味をダイレクトに想起させる配色(赤=辛い、緑=ライム系など)
- “SPICY”や“CHILI”の文字を前面に出して訴求力UP
日本で見慣れた控えめなデザインではなく、**「感覚的に伝わる強いデザイン」**が採用されています。
視察したのは、14店舗展開のインターナショナル系スーパー「JONS」

今回の視察は、ロサンゼルス近郊で14店舗を展開する「JONS」スーパーマーケット。
このスーパーは中南米、北欧、中東の食材が豊富で、各国移民に支持されるスーパーです。
ここでは、マルチャンの商品が大きく展開されており、明確にターゲット層を意識した商品構成・棚割りがなされていました。
人気商品は辛味系が圧倒的多数。
特に「辛チキン」「辛シュリンプ」は目立つ位置に大量陳列され、一部のSKUは補充中の状態でした。
マルチャンに学ぶ「売れるための現地対応」戦略
マルチャンは、ただ日本の味をそのまま持ってきたのではありません。
アメリカ市場を理解し、
- 味の方向性
- パッケージの訴求力
- ターゲット層へのリーチ方法
すべてを**“現地に合わせて微調整“**してきたからこそ、今のポジションを築けているのです。
まとめ:「売る」ために必要なのは?
- アメリカ市場で受け入れられる味は?
- 誰に・どんなシーンで・どの言葉で訴求する?
- パッケージに何をどう載せるべきか?
などなど
マルチャンの成功事例は、これらをすべて「現地視点」で答え続けてきた結果です。
これは、アメリカ市場に挑戦するすべての日本ブランドに共通する学びになること間違いないです。
マルチャンの成功事例は、これらをすべて「現地視点」で答え続けてきた結果です。
これは、アメリカ市場に挑戦するすべての日本ブランドに共通する学びになること間違いないです。
弊社では、アメリカ市場向けに商品展開をするため、パッケージ開発、販売戦略設計などをはじめとした実務のサポートも可能です。弊社のその道のプロのアメリカ人スタッフがサポートいたします。
まずはご視察や調査か等からでもご相談いただけます。
ご関心のある方は、以下のリンク、アドレスまでお問い合わせください。